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体験レポート

SEA TO SUMMITを楽しみつくそう! 2016年 鳥海山大会編

SEA TO SUMMITを楽しみつくそう!

モデル・フィールドナビゲーターの仲川希良さんが、2016年に参加した鳥海山大会(8月27日(土)・28日(日)開催)をレポートしてくれました! ぜひご覧ください。

文/仲川希良

 

カヤック海から眺めた鳥海山の圧倒的な存在感。朝日を背にそびえ立つ。

自然のつながりに想いを馳せる

朝焼けが残る空の下、鳥海山シートゥーサミットがスタート! 次々とカヤックで海に漕ぎ出す参加者と一緒に、私もタンデムシートで出発しました。大会に参加するのは、佐渡に続いてこれが二度目。今回は地元遊佐町役場の荒木さんと、チームを組みました。いちに、いちに、と声を掛け合って漕ぎながら、荒木さんの海での思い出話を聞きます。桟橋の横を通りながら、「こういうところにも岩牡蠣が付いていたりするんですよ」と教えられ、前日案内してもらった道の駅で食べた、岩牡蠣のミルキーな味を思い出して、うっとり。このカヤックの下には、ほかにもたくさんの生き物が泳ぎ回っていることを想像すると、豊かな海とともに生活してきた荒木さんを羨ましく思います。

そしてその海を育んでいるのは、山。ふと目を上げると、金色の朝日を背にした鳥海山の立派な姿。思わず写真を撮りながら、あのてっぺんまで本当に行けるかしら……と、小さな不安もチラリ。気を引き締めて、先に進まなくっちゃ!

無事にゴールしたカヤックから自転車に乗り換えたのは荒木さん。私はハイクスタート地点まで、応援しながら車で先回りです。バイクゾーンを駆け抜ける荒木さんの激しい息づかいが聞こえて、ソロ出場会での記憶が蘇ってきました。急坂に根負けして自転車を押して歩きながらも、マタタビの花やクワガタの姿に元気をもらったこと。途中現れたブナ林に、水が豊かな土地なんだな、と思ったこと。気付けば鳥海山のバイクゾーンもスギ木立ちがブナの青々とした森に変わっていました。

ふもとで感じる山の恵み

以前鳥海山に登った時は、足元は雪、濃い霧から最終的には豪雨に包まれ、その降水量の多さを全身で体感したのですが、今日は申し分ない快晴。ハイクゾーンに突入し少し標高を上げて振り返ると、そこにはどこまでも続く日本海と、金色に輝く庄内平野の田園風景が広がっていました。
鳥海山の尾根を挟んで秋田側には、風力発電の風車が回る高原地帯。今回私はふもとで山の恵みを感じてみようと、前日までにあちこち巡ったので、見える景色の一つ一つから、美しいものや美味しいものを思い出します。何より印象的だったのは、いたるところで湧き出ていた水。鳥海山から流れ落ちふもとで吹き出た水は、人々の心と体を潤し、田んぼをめぐって米を育み、海に流れ込んでこの土地ならではの魚介類の味を生み出しています。絶え間なく溢れる水を見ていると、そのあまりの量に驚かずにいられませんでした。鳥海山にまだ残る雪渓を踏みしめながら、この雪も解けて染み込んで、ふもとまで流れ落ちるのだ、と想像してみます。今もこの足元の下、山の中を、どうどうと水が流れている……。


 
~花々に囲まれながらの休憩タイム~
写真を撮ったり、ふもとの道の駅で手に入れた行動食を頬張ったり、のんびりハイクで味わう鳥海山。

コースはとうとう、急な岩場を一歩一歩登る、ハイクゾーンの最終段階に。ここまでなかなか脚にこたえる道でしたが、ふもとの生活やその先に広がる海に思いを馳せながら進んできたので、なんだかあっという間だった気もします。最後はやはり鳥海山らしく真っ白な霧に包まれて、ゴール! 山の水で育ったお米を使った遊佐おこしを頬張りながら、自然の循環の中にいられる幸せを噛みしめました。


 

番外編:大会の前後は、グルメや温泉など地域ならではの自然の恵みを満喫


SEA TO SUMMIT

 

1.2)勢いよく流れ落ちる玉簾の滝と、苔むした岩をしっとり濡らす胴腹滝。ふもとには水がつくり出す美しい景観が
3)鳥海山はイヌワシの貴重な生息地域。鳥海イヌワシ未来館でイヌワシと人間の共生について考えてみる
4)砂浜から湧き出る釜磯海岸の湧水。この穴を辿っていけば鳥海山に通じる!?
5)道の駅「ねむの丘」にある秋田杉で作られた足湯コーナー。開け放った窓からは鳥海山の姿。温泉も山の恵み

 



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